渓流や管理釣り場(エリアフィッシング)のアイデアトラウトルアー研究所

はじめに

第2次アウトドアブームと呼ばれる1990年代頃に、周りの人の影響もあって、たまたまフライフィッシングと出会いました。そして、必然的に渓流デビューも、餌釣りやルアーフィッシングでもなく、フライフィッシングをすることになりました。当時の風潮で、当然のようにフライを自分で巻いて、渓流や管理釣り場などのフィールドに出て行くことになります。

経験した方は何方もご存じのように、初めて自分でタイイングしたフライで魚が釣れたときの感動は、たとえようが無く、その時のことを今でも鮮明に覚えていますし、きっと一生忘れることはないことだと思います。さらに、トラウトが捕食しよう水面を割ってドライフライに跳びつく魅力は何ものにも替え難く、その後、暇さえあれば渓流に通う日々となりました。

正直、渓流でのルアーフィッシングに関しては、朝マズメ、夕マズメの間のフライフィッシングの暇つぶしのような形でしか接することがありませんでした。ヘビーシンキングミノーであるスミスのD-コンタクトを数個持参して、クロスもしくは、ダウンクロスでドリフトさせ、流れの肩にいるイワナを狙う釣り方が多かったように思います。

ところが、年齢を重ね、老眼が進行するに従って、朝方、夕方の薄暗くなった森の渓の中で、ティペットをフライのアイに通すのが困難となり、フライやティペットの交換がおろそかになっていきました。当然、テンポも悪く、釣果は得られないという、負のスパイダルに陥っていくことになります。

ふと気がつくと、フライフィッシングとルアーフィッシングの占める時間が変わり、朝方から夕方までルアーでトラウトを追いかける日々となり、その結果、トラウトを積極的に誘うミノーイングの魅力にハマっていくことになっていました。

ただ、昨今のミノーイングの爆発的な流行の裏で、これまで渓流では感じなかった急速な魚のスレも同時に感じることとなります。ミノーを引っ張ってアクションを起こさせるという、横スライド系のアクションについてこないトラウトが増えているのは確実です。

この「ルアーフィッシングのハイプレッシャーを打開するには?」という疑問をもっていた時に出会ったのが、茜新社から出版されていた『アイデア・ルアー工房』という書籍でした。スカジットデザインズの皆川哲氏が提唱する「身近なものを素材にしたルアーの作り方」のユニークさに共感しました。ルアーフィッシングは「こうあるべきだ」というこだわりを捨て、釣るということだけでなく、ルアーまで作って徹底的に楽しもう!という遊びの原点とも言える内容でした。

フライフィッシングにフライタイイングが付いてくるように、ルアーフィッシングにもルアーメイキングがあっても当然良いはずです。ただ、バルサ材を削ってミノーを作る。真鍮を叩いてスプーンを作る。ブレード・クレビス・ボディなど様々なパーツを組み合せてスピナーを作る。鉛を溶かして型に流してジグを作るなど、ルアーメイキングと言えば、加工方法や素材や道具に敷居の高さを感じさるのは否めません。

そこで、加工の難易度の低い、アルミ板に板おもりを貼りあわせた工作が簡単で強度の高いメタルルアーの製作をお勧めします。使用する材料は安価で、工具は家庭であるもので十分。さらに、作り方は非常に簡単となります。シンプルな構成でありながら、渓流、湖、管理釣り場と様々フィールドで使用できるトラウト用メタルルアーです。トライ&エラーを繰り返し、最適なルアーが出来る楽しみもあります。自分で作ったルアーで当りを引き出すことができるればルアーフィッシングはますます楽しくなるはず。是非、オリジナルルアーでルアーフィッシングの新たな感動の扉を開いてみてはどうでしょうか?
 

市販ルアーをやめて自作ルアーを製作してみよう!

もしも自分でハンドメイドしたルアーで魚をヒットさせることができたらどうでしょうか?これで大丈夫か?と半信半疑でも期待を込めてキャストしてリトリーブしたルアーに、トラウトがヒットしてきたら、ロッドから伝わるトラウトの躍動感にどれだけ感動するでしょう。購入したルアーでのヒットとは、桁違いの達成感を覚えることでしょう。

何よりハンドメイドルアーには、一品物としての価値があり、見栄えが良くなくても、上手くいけばプロの作ったハンドメイドルアーよりも多くの釣果がでる可能性は多いにあります。また、誰も所有しない自分だけのオリジナルルアーという満足感も発生します。さらに、何よりも嬉しいのは、試行錯誤でカスタムメイドしたルアーでトラウトを釣り上げる喜びは、初めてルアーでトラウトを釣った時以上の喜びがプラスされるはずです。

ルアーメイキングは、ルアーフィッシングの楽しみを二倍のものとして、さらに、釣果が得ることが出来ることで二乗の楽しみが得られます。これまでのルアー購入と釣行という楽しみから、ルアーを創造し、加工し、テストし、釣行に挑戦するという、全てのプロセスが大いに楽しめる面白さがあります。『今日は雨だから釣りに行けない』から、『今日は雨だからルアーメイキングしてみようかな』と、水辺に立てない自宅でもルアーフィッシングが楽しめる。常にルアーフィンシングに思いを馳せることが出来ます。

次第に、ルアーメイキング自体が趣味になるほど、楽しく、奥深いものとなるはずです。釣りに行けない日でも、ルアーメイキングで充実した時間が過ごせる。たくさんのルアーを作ることで、フォルムと流れとの関係、アクションの奥深さなども知ることとなります。カップ、エッジ、リップ、テール、ベンド、フェイスなどの形状の様々な組み合わせで、想像を超えたアクションが生み出せるかも知れません。

渓流ルアーは、ミノー、スプーン、スピナーであるという既成概念にとらわれない、全く新しく面白いルアーがあれば、さらにルアーフィッシングは楽しくなるはず。そんな考えで導かれた結論は、「欲しいアクションは自分で創る!」。このことをベースとして、新たなトラウトルアーのデザインを考案してみました。皆さんも是非挑戦してみてください。

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